「三多気の桜」棚田と山桜のコラボ!美しき山村の春風景

三重県津市にある山桜の桜並木。棚田と山桜と茅葺き屋根の風景が美しいスポットで、多くの写真愛好家・観光客が訪れる。
「三多気の桜」の写真ギャラリー
三多気の桜へのアクセス
[三重県松坂市方面から]
国道166号で南西方向へ。国道166号と国道368号(伊勢本街道)が合わさる「粥見赤滝」の信号を右折。
約18kmほど道なりに進みます。途中には道の駅「美杉」があります。道の駅を過ぎるとこの道は国道422号に変わります。
道路の右側に三多気の桜の入口があるので、そこを右折して少し走ると駐車場に到着します。
三多気の桜の概要
三多気(みたけ)の桜は三重県の津市美杉町にあります。美杉町はその名の通り杉の産地としてよく知られている町です。
三多気の桜は、津市の山奥の山村風景の広がるエリアにあり、どこか懐かしい棚田の風景と桜が人気の撮影スポットになっています。 写真愛好家には全国で知られている場所でもあり、開花の時期には全国から多くの写真愛好家がこの桜を一目見ようと集まってきます。
三多気の桜は、水の入った特徴のある形の棚田と山桜、 そしてその山桜が水の張られた水田に美しく映り込むフォトジェニックな撮影スポットになっています
高低差もあり、高台から見下ろす棚田は格別の美しさ。 昔にタイムスリップしたような空間での撮影を楽しむことができます。
三多気の桜は、伊勢本街道から真福院の参道、約1.5 km に及ぶ二千本の山桜の並木道です。この桜並木は国の名勝にも指定されており「日本さくら名所100選」にも選定されています。
「第9回美しい日本のむら景観コンテスト」では農林水産大臣賞を受賞し、知名度が上がりました。
三多気の桜は棚田と山桜の写真が有名ですが、メインの撮影ポイントは桜並木の最上部、民家と棚田の間の桜になっています。
三多気の桜は山桜になっており、 一般的な桜のソメイヨシノより見頃が一週間から10日ほど遅くなっています。 この周辺のエリアでソメイヨシノが見頃を過ぎた後でも、撮影に挑戦することができます。
約1.5 km ほどの桜並木は高低差もかなりあるので、メインの撮影ポイントの山桜の見頃のタイミングを見極めるのは少々大変です。 Twitter や Instagram などの SNS での情報をキャッチしながら撮影に臨んだ方が良いでしょう。
三多気の桜 駐車場情報
国道422号から三多気の桜へ向かう道は坂道になっています。途中から、左右に山桜がずらりと並び、その中を車で走っていきます。棚田と桜の写真を狙って行く頃はこのあたりの桜並木は見頃のピークを過ぎてしまっています。

三多気の桜並木を車で登っていくと右側に「国指定名勝 三多気の桜 駐車場」と書かれた大きな看板があり、広い駐車スペースが設けられています。この駐車場はアスファルト舗装になっており快適に駐車することができます。
桜のピークの時期は車は混雑します。
先ほどの駐車場は、 この写真の右側の第1駐車場になります。

撮影ポイントには桜並木の間、右上の方向へ歩いて行くようになります。左側にはもう一つ駐車場と、トイレがあります。
桜の撮影ポイントはここから坂道を10分以上歩くので、 トイレはここで済ましていったほうが良いです。 撮影ポイントからトイレまで降りてきて、 また撮影現場に戻るというのは現実的ではありません。
「第2駐車場」

第2駐車場の様子です。 こちらも第1駐車場と同様、アスファルト舗装されベンチなども整備されています。
「バスの時刻表」

駐車場付近には、 この付近の案内板や、バスの時刻表などが設置されています。
「近畿自然歩道」

三多気の桜は近畿自然歩道の途中にあります。
「トイレ」

こちらが三多気の桜の公衆トイレになります。 手前側がメインの第1駐車場、左側が第2駐車場になっています。
「三多気の桜」 棚田と桜の撮影ポイントへ
撮影ポイントには桜並木の坂を10分ほど歩きます!桜のシーズンは駐車場から上側は一般車両通行止めになっています。

第1駐車場を出てすぐ右、桜並木の中を歩いて行きます。ロケハンで三多気の桜に来た時は、 棚田と桜の撮影ポイントが全くわからずに、周囲をかなりうろうろしてしまいました。
長い桜並木があるとは知らず、 すぐに棚田と桜の撮影ポイントは見つかるものだと思っていました。 この写真にあるように、 見頃の時期は屋台や看板などが設置されていますが、シーズン外だと案内が無く、どこが撮影ポイントなのか簡単にはわかりませんでした。
しばらく歩いていると、 トレッキングを楽しんでいる人たちがおり、撮影ポイントはもっと上だよということを教えてもらいました。
「山桜トンネル」

昼間は山桜のトンネルを楽しみながら歩くことができますが、 早朝狙いの撮影の時は薄暗い中を歩いて行くことになります。 帰りに桜並木のトンネルを楽しみましょう。

桜のトンネルの右側は広場になっており、 夜は赤提灯のライトアップが行われています。

桜並木を抜けると民家の中を歩くようになります。左右には家が立ち並び、 その間の急な坂道を上っていきます。

やがて写真のような分岐の所に出ます。ここは左側のガードレールに沿って登って行きます。

撮影ポイント(棚田)までは結構な坂を登るようになっています。寒い早朝などは体が温まっていないので息切れしたりすることでしょう。 写真で見る以上に傾斜があると思います。 左側には石垣が連続しており、山村の風景らしくなってきました。
被写体の後ろを通過?
この写真の桜がよく写真で見る三多気の桜です。といってもピンと来ませんよね。この桜の右側が棚田で、その右側の撮影ポイントからこの桜を撮影するようになっているんです。

右側の撮影ポイントには、この道をまっすぐ行って回り込まなければなりません。ということは、みんなが撮影している桜の後ろを歩くことになります。 特に早朝の光が当たるときはカメラマンがシャッターチャンスを狙っているので急いでここを登っていかなければなりません。
桜が咲いていない時にロケハンしたときは、これが三多気の桜だとは簡単には分かりませんでした。棚田には水は入っていないので、この付近を歩いていても、写真の風景はどこにあるのだろうと悩みました。
パンフレットの写真に写っている桜の木の形、 田んぼの形などを見ながらここが撮影ポイントだと確認しました。

この桜がよく写真に写っている三多気の桜と棚田になります。 この区間は写真に写ってしまうので急いで移動ですね。
撮影ポイントから帰るときにまだ撮影しているカメラマンがいると、ここを通って帰ることになるので少し恥ずかしいような気分になります。

さて、歩いていると写真に写ってしまう区間を越えました。
この写真の左側の場所が撮影ポイントになります。ここから撮影ポイントへの行き方を詳しく説明します。
撮影ポイント周辺の情報

道路の右側に小さな橋がありますので、ここを渡ります。
撮影ポイントから振り返るとこんな感じになっています。

駐車場から道路を上がってくると、右側に撮影ポイントの入口が。
撮影ポイントは何段かに別れているので、どこを歩くかは現地で臨機応変に。
「三脚を立てる位置」

三脚を立てる位置は写真の赤い部分になります。高低差があるので、上で撮影すると下の人は邪魔になりません。
横幅はかなりあり、何段かに分かれて撮影できるので、かなりの人数に対応できる場所になっています。(良い構図を狙うと場所は限られますが)
三多気の桜の撮影

実際に撮影ポイントから見た三多気の桜です。奥には山があり、先ほど歩いてきた道路と桜、それに縦長の棚田という感じになっています。
撮影ポイントに立って見ると写真で見るのより、棚田が長いです。
「三多気の桜」 美しき春の棚田と桜のコラボ

無風状態で山桜が綺麗に棚田の水面に映り込みました。背後の山と薄く色づいた空を入れた構図です。

こちらは桜と棚田の構図。「茅葺き屋根」「山桜」「棚田」と日本の原風景の要素が詰まっています。
撮影ポイントの少し上には「三多気の蔵王堂」と呼ばれる古刹「真福院」があります。
三多気の桜 アクセスマップ(地図)
撮影スポット情報
項目 | Data |
---|---|
名称 | 三多気の桜 |
ふりがな | みたけのさくら |
住所 | 三重県津市美杉町三多気 |
駐車場 | 有 / 有料 |
トイレ | 有 |